花景


【プロフィール】
小松 正樹
(コマツ マサキ)
カメラマン







 
【大きなこだわり】

「花景」というシリーズで、散歩中や旅先の道端で見つけた草花や公園に咲いているような植物を撮影した写真です。
日頃から「棲む」という言葉の自己解釈をテーマとして自身の作品に関しては撮影をしています。
棲む=鳥やけだものなどが巣を作って生活する。というのが意味であり、「住む」との違いといえば人が所を定めて生活をするのが住む。となります。巣というと、外敵から身を護るためにひっそりとした場所、他者から見つかりにくい場所に設けるといように目立った存在ではないことが多いですが、そんな日常の中でひっそりと潜んでいるような要素に注目しながら写真を撮っています。
本作においては、同じ軸線上に連立する植物などを重ねることで靄がかった世界の中に棲む、色彩や形状がもつ美しさを、肉眼で見る現実世界では表せない写真という3次元的な奥行きを2次元に変換し圧縮したような世界で表現することにこだわっています。



【小さなこだわり】

合成した写真ではなく、いわゆる前ボケの写真です。望遠域のレンズを使って撮影しています。
使用するレンズによってボケ方が違ってきますので、手前と後方の被写体の距離によって使うレンズが変わります。また、発色の良さを求める場合と、くすんだような淡い色の変化を求める場合でもレンズの使い分けが必要です。発色のよい方ではメーカー純正の設計の新しいレンズが好ましく、色の淡い方を求めるときは70年くらい前に登場した蛇腹式のカメラで使うレンズをアダプターを介して一眼カメラに装着して撮影します。 逆光の耐性がほとんどないので光量が強いだけでフレアが起こりますが、それを利用してさらに抽象的にする場合もあります。
手前と後方にある被写体の明るさの差が大きいとどちらかが暗く写ってしまうので、手前の被写体にはストロボを使い光を当てて撮影することがあります。しかし絞りも開放に近いことがほとんどで、シャッタースピードは1/1000以上になることもありハイスピードシンクロという機能が必要になります。また、光の向きを調整するので無線で発光するストロボを手で持ちながら光の調整をしています。
手前の草花はゆらゆら揺れていることがほとんどなので、何度もシャッターを押しています。



【主催者からのコメント】
coming soon ...